ヒトという生き物を取り巻く物理的そして社会的な環境は、常に変化し続けています。
私は、様々な環境に対するヒトの反応を生体信号(脳波など)や行動指標で計測することで、環境とヒトとの相互作用を科学的に検証することに関心を持っています。
現在は労働安全衛生総合研究所の研究員として、様々な労働条件や環境が労働者の健康と安全に与える影響について、科学的に検証することを仕事としています。
最近の研究業績

断眠時のセルフモニタリング能力推移と朝型夜型傾向との関連を検証した論文がChronobiology International誌に掲載されました
断眠によって低下した作業パフォーマンスを自己認知する能力と個人の朝型夜型傾向の関連の検証要点自分の発揮できるパフォーマンスを自分で認知することをセルフモニタリングと呼びます。そこで本研究ではさらにセルフモニタリングに関する知見を得るために、…
2025.07.18

rMEQ日本語版の妥当性を生理値を使って検証した論文がChronobiology International誌に掲載されました
rMEQ(朝型夜型質問紙短縮版)日本語版について、唾液中のメラトニンや客観的な睡眠指標を使った検証を実施要点すでに私たちはrMEQ日本語版を開発し信頼性・妥当性を報告済みでしたが、生理値を使った検証は行われていませんでした。そこで、本研究で…
2025.07.182025.07.28

交代勤務看護師にとって必要な夜間睡眠の回数に関する論文がBMJ Public Healthに掲載されました
疲労管理の観点から、一月あたりに必要な夜間睡眠機会の数を考察要点実際に病院で交代勤務制で働く看護師を対象に、疲労を溜め込まないために最低限必要な夜間睡眠の回数を調査しました。月間の夜間睡眠回数が13回を下回ると、疲労に関連した指標が特に悪化…
2025.01.18

第39回ストレス学会のシンポジウムで発表した内容がストレス科学誌に掲載されました
第39回日本ストレス学会(2023年)のシンポジウムで発表した内容をもとに、就労者の過労自殺の特徴(全体像)についてまとめた論文が掲載されました。要点日本における過労自殺の現状をまとめました。過去20年で労災補償(精神疾患)を申請する被災者…
2024.10.04

短縮版朝型夜型質問紙(rMEQ)の日本語版の信頼性と妥当性を検証した論文がChronobiology International誌に掲載されました
19項目のMEQから5項目を抽出して構成されるrMEQ(朝型夜型質問紙)日本語版の、信頼性と妥当性の検証を行った論文がChronobiology International誌に掲載されました。
2024.04.042025.07.28
最新の投稿

jsPsychを使ったPsychomotor Vigilance Task (PVT)
スマホを使ったオンライン調査でもPVT(Psychomotor Vigilance Task)がやりたいという相談を受けて書いてみたコードを、備忘録として残しておく。※実際に実験に使ったコードではないので参考程度にお願いします。PVTは反応…
2024.01.122024.01.18

Inkscapeで作ったtiffファイルをpythonで圧縮する
Inkscapeではtiffでエクスポートするときに圧縮が選べなくてファイルサイズがインフレするので、Pythonのtifffileでまとめて圧縮したときのメモ
2023.12.262023.12.27